5.手作り腕時計の製作

2)フレームの溶接(銀ロウ付け)

 つなぎ目を溶接します。真鍮の場合は、銀ロウを使用します。まずは補助剤のフラックスを塗り、銀ロウを溶かしてなじませます。慣れてくると、とても楽しい作業です。

 この工程で苦労したのが、銀ロウとバーナー。銀ロウにもいろいろな種類があり、一般的な銀ロウは、腕時計のような細かい部分の溶接には向かないようです。“細工用”という銀ロウがベストです。バーナーもいろいろありますが、炎が細く、なおかつガスの圧力が高いものを選ぶ必要があります。よくキャンプなどで用いるような炎の太いバーナー(太さ1cm程の炎)を使用すると、フレームの真鍮板までが簡単に熔けて変形してしまいます。

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松緑職人組合